top of page

和歌山サマーレガッタ 2019.8.31-9.1

Report by 尾川潤(早稲田OB)  Photo and Designed by J.O

Drone_02.jpg

8月31日、9月1日に和歌山セーリングセンターに於いて、第1回和歌山サマーレガッタが行われました。

今回、この大会を企画した尾川がレースレポートを書かせていただきます。

Drone_01.jpg

まず、この大会を企画する上で、いくつかテーマを決めようと考えました。

①  「2021ワールドマスターズゲームズ」に向けて、3艇種の乗り合わせの大会として

②  「国民体育大会」に向けて、最終調整の大会として

③  「インカレ予選・インカレ・インカレ団体戦」に向けて、事前調整の大会として

④    ウィンドサーフィンの普及活動として、新レースフォーマットの導入

⑤    環境問題への配慮

 

このように、参加者すべての人に目的を定めることで、意義のある大会を創りたかったのです。

しっかりそれぞれの目標に向かい、ときに激しく戦い、切磋琢磨し合う姿を見せていただきたかったのです。

しかしそのすべての人に共通することは、ウィンドサーファーであるということ。

そのウィンドサーファーすべてが、一つの場を共有してコミュニケーションを楽しんでもらえる場として、BBQパーティーという「お・も・て・な・し」をご提供させていただきました。

皆さんが楽しんでおられる姿を見て、我々の共通する言語こそ、「ウィンドサーフィン」なのだなと実感いたしました。

そして、何と言っても今大会の一番の見せ場としては、国内初となるテクノクラスでのメダルレースです。

このコンセプトとしては、大会に出場するすべての選手に、最後まで見どころを用意するところにあります。

メダルレースに参加できる人数はわずか10名。まず、そのトップ10に残れるように予選を戦わなければなりません。

そしてこのメダルレースは、通常ポイントの2倍、且つカットのできないポイントです。

最後の1レースで、一発逆転があり得るからこそ、見ていている方も楽しめる。

もちろん、出場する選手は気を抜けないハラハラドキドキ。

こんなレースを一般の人たちにも見てもらえるようにすること。

これも今大会の醍醐味であります。

そのために、レース海面はできる限りビーチ・岸に寄せて、レースコースは映像として残せるようにできるだけ短めに設定しました。

レースのタイミングも、メダルレース以外のレースが終わるころの帰着時間帯に合わせ、レースに出ているすべての選手がこの一つの「メダルレース」に注目する、そんな場を創りたかったのです。

最後に、環境問題が指摘される近年。年間800万トンが海洋に流出し、汚染が深刻化しているプラスチックごみ問題。

その問題の理解を少しでも深めたいという想いで、「脱プラスチック」をテーマに掲げました。

そのために、今後もマイボトルとして利用できるスクイズボトルと、買い物などでも利用できるようにデザインさせていただいたエコバッグを参加景品としてご用意しました。海のスポーツに向き合う皆さんにとって、この問題は避けては通れない道だと思っています。

さて、前座はさておき本題の今回のレースの特徴に入りましょう。

このレースで大事になったのは、潮の流れではないでしょうか。特に初日は、本部船が風位を向いておらず、横を向いていたのを覚えているでしょうか。

この日は大潮で、6:30の満潮から13:00の干潮、また19:00の満潮に向けて、潮が200cmから10cmの幅で動いていました。

レースのスタート時間の11:30ごろは一番潮がきつく、風上を向いて右から左の方へ少し押し上げるように潮が流れていました。

その影響でキープをしていてもスタートラインから出てしまいそうになったかと思います。

そしてこんな時考えなければいけないことは、潮の向きにより、スタボーとポートの進む向きが変わるということです。

通常風に対して進む向きと速度のベクトルに、潮の流れの向きと速度のベクトルを足してみましょう。

よくノートに書くひし形の線にはならないかと思います。

潮の流れの向きと速さを調べるときは、何かスポンジのような浮くものを本部船やマークなど動いていないもののすぐ横に落とし入れます。

そして、10秒ぐらい測ったところでだいたいの角度と距離を見ればデータが取れます。

もう一つ大事なことは、岸辺と沖とでは潮の流れが違うということ。

潮流は、水深の浅いところより深いところの方が強くなります。

また地形によっても潮流の向きや強さが変わることもあります。

今回は、水深は沖の方が深く、また地形的には大会前に降った雨の影響もあり川からの水流も重なり、スタートラインと上マーク付近の潮の流れが特に強く感じました。

そして、和歌山の北西風の特徴としては、強めのブローが降りてきている時間帯は左寄りにシフトし、風が落ちると右寄りにシフトする傾向があります。

これらのことから、全体的に右寄りに展開した人がわりと前を走れたのではないでしょうか。

左海面でたまに伸びてきた人は、少し風が強まった時間帯や潮が止まったあるいは転流したタイミングだったかと思います。

Drone_14.jpg

​開会式 みみ33さんセイルがばえる

Drone_16.jpg

​いい顔代表 木村(京大)

Drone_31.jpg

​国体選手も続々集結 チョーチーリョー

Drone_04.jpg

​ウィンドサーファー艇も

Action_12.jpg

​スタート京大女子の存在感!

Action_11.jpg

​最終Rダンピンだったのに何故かメダルレースのコースと間違るカレンタソ

07.jpg

​パーティーではお肉の乱舞

02.jpg

​おもてなし最&強

04.jpg

​日本人プロウィンドサーファー第1号の三木社長(ウィンドサーフィンジャパン)

05.jpg

​九州は大分大から高島

06.jpg

​内海さんからはセイルのプレゼント

01.jpg

​DJブースに集う面々

03.jpg

​DJカレン

メダルレース_01.jpg

​メダルレース

Action_13.jpg

​シルバークラス?ピンは菜乃(京大NT)

Action_14.jpg

​国体クラススタート

Action_10.jpg

​三木さんの奥様 愛子さんも大活躍

Action_16.jpg

​サーファー艇&グライドスタート

Action_15.jpg

​元学連クィーンきぬさん(拓殖大OG)

Osumo DAY2_18.jpg

​U-17女子優勝 大島あかり(かんとりーはーばー)

Osumo DAY2_17.jpg

​U-17男子優勝 大島たくみ(あかり兄)

Osumo DAY2_36.jpg

​ウィンドサーファー優勝みみさん 第2位北村さん 第3位三澤さん

Osumo DAY2_37.jpg

グライド優勝 斎藤雄悟(かんとりーはーばー) 第2位澤野(早稲田OB) 第3位Lemmy Teo(From 香港!)

Osumo DAY2_12.jpg

​1回生女子優勝しほ(京大) 第2位しの(京大) 第3位みゆう(京大)

Osumo DAY2_38.jpg

​1回生男子優勝池田(京大) 第2位國司(京大) 第3位谷上(京大)

Osumo DAY2_06.jpg

​テクノ女子優勝とくちゃん(阪大) 第2位かおる(京大) 第3位まや(京大)

Osumo DAY2_01.jpg

​テクノ男子優勝フェニ(京大) 第2位坂野(京大) 第3位松本(京大)

Osumo DAY2_19.jpg

​国体女子優勝ちえさん 第2位ねりさん

Osumo DAY2_32.jpg

​国体男子優勝Jun Ogawa

Drone_30.jpg

​国体男子第2位黒石さん

Osumo DAY2_29.jpg

​セイルじゃんけんの行方は⁉︎

Osumo DAY2_27.jpg

林 知宏(京大)ゲット

Osumo DAY2_35.jpg

​チームサーファー艇

C30CBCD3-6956-46C6-A41C-8214A75EEC31.jpg
Osumo DAY2_34.jpg

おつかれサマーレガッタ

楽しかった〜!

​さて、インカレ予選と台風17号の相性はいかに

bottom of page