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関東プレ新人戦 2019.2.2-3
Report by 坪根航平39-11&坪根遼翼53-88 Arranged by J.O
今回レースレポートを書かせて頂くことになった、
39-11 坪根航平(日大)と
53-88 坪根遼翼(早稲田)です。
関東の方はみんな知っていると思いますが、僕たちは兄弟であり、九州の別府でヨットをやっていました。
ちなみに兄は二年入部、弟は一年入部なので双子ではないです笑
そんな僕たちが、今大会のレースをそれぞれ良かった方が解説したいと思います。
<第1レース目 担当 兄>
予報通り南風のリーパン、マスパン風域。いつもの練習通り上スタートから左海面にスタボーで伸ばし南東に振れるブローを噛ませて上マークにアプローチするというレースプランを取ろうと思った。しかしスタート時には南東に振れておりそれに気付けず不利な上からスタートし、なんとか上マークを3位で回航するが下からスタートした39−93唐橋諒(日大)の断ピンを許してしまう。(その後彼は自分のダンピン動画を何度も見ていた笑)2上目も3位で回航するが、1上目のレディースとぶつかってしまい39−99根本湧大(日大)などに抜かれ7位でフィニッシュ。幸先悪いレースとなった。この時、弟はセッテイングに問題があり、下1で良いスタートするもボードが走らなくレースを諦めていた笑。
<第2レース目 担当 弟>
不調だった1レース目をカットレースにしようと背水の陣で挑んだ2レース目。南のリーパン。1レース目の時に海面の状況を観察していただけに、上ピンを取れると思っていたが、パンピングしまくったお兄ちゃんが取る。しかし、驚いたことに兄は上船にリコールを告げられてしまう。彼の去り際の背中はすこし寂しそうであった。と兄の心配をしている場合ではなく、1位をキープすることに集中しなければならない。2上では1上と同様、右海面のブローを取りに行きコース取りは完璧ではあったが、2上マーク付近で最悪なことに、レディースたちにぶつけられる。モタモタしているうちに15-8阿部公太郎 (慶應)に先に回航され、その後奮闘するも叶わず、2位でフィニッシュ。フラストレーションがMAXになり、浜バックした時、怒りでライジャケを地面に叩きつけ、先輩たちが話しかけづらい雰囲気を作ってしまう。あの時の僕はまるでサッカーイラン代表のアズムンだった。反省。
<第3レース目 担当 兄>
2レース目でリコールしてしまい、もう後がないと思い望んだ3レース目、下有利なのは変わらず僕は2分前からスタートラインに入って少しずつ下に流しながら下1でスタートを切る。そこで振れタックをしながら上マークにアプローチしていくが思いっきり左海面に突っ込んだ弟に上ピンを取られてしまう、なんとか下りと2上でまくって1位でフィニッシュ。
<第4レース目 担当兄>
1日目最終レース、3レース目でピンを取ったのでいい流れに乗ってこのレースもピンを狙うつもりだった。さっきと同じ通り下有利であったし思った以上に上の艇が下に吸われていったので、下1でポートスタートを決めてスタートする。上マークを2位で回航するが2上目で1位の46-10相沢遼 (明治)にリーバウタックで抑えられ2上目も2位で回航、下りで3艇身ぐらいに詰め寄るがまくれず結果2位でフィニッシュラインを切り一日目を終えた。
〜二日目〜
<第5レース目 担当 弟>
北風、リーパン風。初日の不甲斐なさでメンタルがボロボロにやられていたが、それでも最後まで足掻こう!と二日目は気持ちよく切り替えることができた。スタート前に坂下、滑川のブローでヘッダーが入るということを確認したため、左海面で耐えた結果、ダンピンで1上を回航し、そのまま逃げ切りフィニッシュ。昨日の時点で8位であったが、一気に2位タイへと躍り出ることに成功した。やったー!
<第6レース目 担当 兄>
北風から南風に振れ変わりお昼を食べてからのスタート。5レース目までの暫定で弟、相沢(明治)と同点ポイントで2位を争う状況、このレースで一気に差をつけたかった僕は少し南東に振れるだろうと予想しポートスタートを決める。そのままポートで伸ばすがタックを返しスタボにした時、思った以上にヘコってしまい1上を弟、53−6中島理幾の早稲田勢に続き3位で回航した。なんとかブローを繋ぎながら2上を1位で回航そしてそのままピンでフィニッシュした。この時点で1位の21-1の川村航一(湘南工科)とは1ポイント差、正直追い詰めたと思った笑
<第7レース目 担当 弟>
最終レース。風速が最大6,7メーターぐらい。海面の読みとしては、逗子マリーナ側からくる南東のブローを選択。ストパンができる時は漕ぎ、それ以外はハーネスで耐えた。1上はピンだったが、下りでなかなかアンダーには入れず、川村(湘南工科)や兄、相沢(明治)にまくられる。またその後も2上目で、追いつめるも冷静さを欠いてしまい5位でフィニッシュ。兄、総合2位 弟、総合3位という結果に終わった。今大会では7レース中5レースは上ピンを取ったのに3位だったので、何か超次元的な力が働き、僕を優勝させまいと邪魔したのだなと考えたい。また新人戦に向けての課題はたくさん見つかったので、悔しい気持ちを忘れず、また早稲田の先輩たちとの練習に戻り残り一ヶ月間頑張るつもりだ。
また、レディースは安定感抜群の11-13小川すみれ(関東学院)が優勝。同じく関東学院11-58中山果南が準優勝でワンツーを決めた。
初日暫定2位だった47-4入澤奏巴(明治学院)は、7R中3Rでピンを取り、キラリと光るものを感じた。
総合3位の20-16海老澤華子(上智)、4位の49-5太田華代(横市)、5位の53-29上原愛(早稲田)も2P差と実力は肉薄している。
トップ10人中4人が関東学院と、久野伊織たちの後輩の頑張りが目立った。
3月の新人戦では誰が走ってもおかしくはない。昨年の佐藤花(上智)が優勝したように。by奥田
僕たち兄弟から最後に、二日間レースを運営して下さった学連の方々、沖に出て一緒に練習して下さった僕たちの大学や他大の先輩達、そしてレースレポートを書かせていただく機会を下さり、学連を盛り上げてくださっている奥田さん、本当に感謝しています。ありがとうございました。