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九州山口医科学生大会 2019.3.30-31
Report by 78-4 久保隆盛 Photo by J.O
どーも皆さん、おはこんばんにちは!
はじめましての方が殆どなので自己紹介から。
大分大学医学部ウインドサーフィン部の新5年の久保隆盛です。あ、たかもり、ではなく、りゅうせいです。冬季九州学連選手権の小畑に代わり、今回は自分がお届けします。レースのほうは読まなくてもいいから九州でも頑張ってるなー、ってのを感じ取ってもらえたらいいなと思います。最後だけでも!
まずは、運営をしてくださった大分県、福岡県、鹿児島県セーリング連盟の皆様と古城運営委員長、住吉浜マリンサービスの水内店長をはじめとした住吉浜リゾートパークの方々、OBOGの先生方、協賛していただいたBIC様、今年も撮影を快諾してくださった奥田さん、大分大学ウィンドサーフィン愛好会とヨット部のみんな、そしてなによりいつも指導してくださっている大分代表黒石さんと長崎代表水田コーチには深くお礼申し上げます。
次に九州・山口医科学生体育大会(以下“九山”)とは何なのか説明していきたいと思います。これは医学系(医学科や看護学科、競技によっては他のコメディカル)の学生のみによる大会で、沖縄も含む九州・山口地域の全医学部が参加するスポーツの祭典となっています。しかしウィンドサーフィンをやっている医学部は少なく、福岡大、長崎大、大分大、宮崎大、鹿児島大、琉球大しかないため、これに香川大と神戸大を加えた計8校による大会となっています。参加人数はマネージャーも含めると計180名程にもなる、九州地区で最大規模の大会となっております。
【1日目】
1レース目 南南東 3~5m/s
前日の予報では風がまわっていてかなりのド微風予報だったが、海へ出てみると南南東(住吉浜だと左クロスオン)で4~5m/sほどあり、リーパンレースとなった。下有利に打たれたスタートラインに、自分も下スタートを切り、52-95琉大6年の平良さんに先行されつつ左海面の奥までガシガシ漕いだ。岸からのブローが入ることを知っていたので1番奥でタックを返しそのままポート一本で上ブイまで。1上は5位ぐらいだったが、1位を先行していた78-23大分の小畑が2周目、ポートで右海面を使ってくれたので後続艇がそれに続き、自分は1周目と同じように左海面を使うことで巻き返して1位の小畑に続き2位でフィニッシュすることができた。
2レース目 南東 4~5m/s
風が東へとシフトし、少しずついつもの住吉浜の南東の風に。ブイを少し打ち替えた。上有利だったので上からのスタートをしたが、なんと小畑が下から岸のブローを使って先行し、ポートで艇団を横切る展開に…チビーズにありがちな戦法をされた。笑 またしてもダンピンの小畑に誰もついていけず、1位小畑、2位67-88鹿大の阿部、3位76-4宮大の芝原に続き4位でフィニッシュした。いかんせんチビーズとヒョロの艇速が早すぎる…追いつけない…笑
3レース目 南南東 3~5m/s
風がまた南に振れ出し、1レース目の様相に。スタート直前まで上有利だったが直前で下に振れ、スタートがかなりきつかった。レース展開も思うようにいかず、1位小畑、2位阿部…と、ここで阿部がブラックにかかっており、自分は6位となった。のちにこれがカットとなる。
1日目は全体で2位で終了し、1位の小畑が全ピン、何となく会場の雰囲気は小畑優勝が濃厚であり、自分も少々諦めていた。
【2日目】
前々から爆風予報で、本来なら吹いてないはずの住吉浜が、早朝から爆風。土曜夜のキャプテンミーティングで散々実力の無い奴は出艇禁止と言っていたが、それでも流される人がいるのが九州の大会。自分は強風が得意なので2日目が楽しみだったが、昨年の鹿児島九山の1日目の悪夢が頭によぎった(昨年の九山は、1日目の爆風でレスキューが続出し、レース運営が困難となり1日目自体キャンセルとなった)。
風向は北西(右クロスオフ)、海上風速Max14m/s。九州の実力ではほとんどのメンツが乗れないのでみんな風が落ちるのを待ち、12m/sぐらいまでおさまってからD旗が掲揚された。結局、出艇数は24艇。これならレースができる!やっほい!
4レース目 北西 7~11m/s
78-7大分の栗林先輩とレース前に乗ってみて「いつもの北西やな、あとは練習通りや」と言われ、かなりリラックスしてレースができた。かなり下有利に設定されたスタートライン、しかし自分が行きたいのはスタボーで左海面。殆どがポートスタートを切る中、自分と栗林先輩は左海面に突っ込み、オーバーアプローチをしつつタックを返し、上ブイへ。そのままダンピンで栗林先輩がフィニッシュ、それに続いて自分は2位だった。ここで昨日全ピンの小畑は14位とカットを作った。
5レース目 北西 5~9m/s
スタート直前から風が落ち、一瞬リーパン風域となるが自分は先ほどと同じスタート、コースを辿った。他艇も学習したのか自分について来たが、ホームである地の利を生かして、ダンピンでフィニッシュ。よっしゃー!終わったー!と声をあげたが…
6レース目 北西 5~10m/s
鬼の黒石さんが「久保がビリになるまでレースする」とか言うから、おっかなびっくり笑 直前に奥田さんが「久保っち、小畑に1ポイント差で勝ってるで」と耳打ちしてくれ、ポイント計算をしてなかった自分はこれにもびっくり笑 プレッシャーで変なことをしたくなかったので、とにかく優勝のことは考えずにラストはこの強風を楽しむことに!殆ど覚えてないけど4位でゴールし、浜に着くと後輩が逆転優勝したことを伝えてくれ、やっと優勝の実感が湧いた。同時に団体二連覇も決定した。
…とまあダラダラ、レースレポートのような感想文を書いてきましたが、いかがだったでしょうか。全国のみんなから見たらレベルの低いレースですが、意外と熱い想いを持って真剣に競技に臨んでいます。ですから、もし新人戦や伊勢湾、インカレ、団体戦などに九州の大学の子たちを見かけたら、是非声をかけてあげてください!彼らはきっと緊張し、全国のレベルにビビり落ち込んでいます(自分がまさにそうでした笑)。自分はNT合宿のときに指導してくれた京大の小林さんが、団体戦のときにも覚えてくれてて声をかけてくれたとき、すごく嬉しかったし、またウインド頑張ろうって思いました。そんな風に小さな積み重ねで九州勢は頑張ることができるので、是非NTになった人や、そうでない人も九州の子たちの顔ぐらい覚えて気軽に声をかけてあげてください。なんだか偉そうに言って申し訳ないですが、心からのお願いです。
改めて今大会に携わっていただいた全ての方に感謝申し上げ、終わりとさせていただきます。ありがとうございました。
大分大学医学部ウインドサーフィン部5年 久保隆盛