TEchnO293
北港テクノチームレース 2020 11.7-8
Report 1R平林亮太 2R奥山裕真 3R金月翔哉 4R池田健星 5R山本健治 6R小松大悟
他大ともチームが組める3人の総合ポイントで争うチーム戦
第1Rレポート 平林亮太(明治OB)
北東2-3m/s
風は予報通りリーパン〜マスパン風でした。
風軸より右側に位置する淀川からの風がスタートラインの本部船寄りに掛かっていて、かつ、上るにつれてスタボがヘダーするため、上からでて、左へ渡り、ポートアプローチしようとレース前チームで決めました。
1回のゼネリコを挟み、スタートしました。僕はというと、不覚にも46-5池田健星と43-21長谷川尚紀に挟まれ、逃げタックしました。
少しポートで走り、スタボに返して伸ばしましたが、思いのほかヘダーが強く、ポート艇団を何回か抑えながら、左へ渡りました。
ー上1位回航は、上からスタートし右奥の風を使った46-1鈴木考太でした。頑張り屋の考太が走っていて、とても嬉しかったです。
2位回航は下からスタートし左奥の風を使った87-2石川慎之助と、平林でした。
一下回航は、鈴木、石川、11-7関港大、12-99奥山裕真、平林の順番だったと思います。疲れすぎてて記憶が曖昧です。
二上は回航後ポートで伸ばした艇が走り、フィニッシュ1位は関、2位平林でした。下りとアビームでは熾烈な3位争いがあり、3位池田、4位石川、5位鈴木となりました。
約2年ぶりの大会はとても楽しかったです。
誘ってくれたチームメイトの坪根と新矢、一緒に遠征してくれた早稲田の皆には感謝しかないです!
お邪魔しました!
平林亮太
第2Rレポート 奥山裕真(京大4年)
京都大学4回生の奥山裕真です。
2R目は、北北東のリーパン風でした。
はじめ、スタボが上ほどのぼっていて、僕は上から出ていたのでしばらく伸ばし続け、レグの3分の2ほどでかなり高さを取っていました。
その後に左のブローに吸われ始め、ポートアプローチ。上ピンで回航できました。一下もピンで回航し、二上。すぐ後ろに小松さんがおり、2人でしばらくポートを伸ばしましたが、小松さんが先にタック。僕は先のブローまで伸ばしてタックしましたが、いまいち上らず、結局左に吸われて小松さんにまくられました。小松さんによると、僕は二上でいいブローをいくつも逃していたらしいです。
第3Rレポート 金月翔哉(神戸4年)
はじめまして。神戸大学4回の金月です。
午後の3レース目は午前の1、2レースと比べ風が落ちオフショアでのマスパンレースとなりました。
上有利でしっかりスタートでアドバンテージを取りつつ、上手く振れに対応した艇が上位を走っていた印象です。
自分はレース前に短い周期で風が振れていることとスタートが上有利であることから真ん中上目からスタートし、左に突っ込んでポートアプローチというコースを描いていました。
これがうまくハマり1上は4位回航でした。
また、近くからスタートした関学の皆川は上ピン、左からタイミング良くポートリフトを使っていた神奈川の武田が近くを走っていました。
2上は回航後、先行艇について行くような形でレグ後半までポートを漕ぎ続けていましたが、回航後に早めにスタボに返し左に寄せていた明治の池田にまくられ、順位を1つ落としてしまいフィニッシュは5位でした。
感想
例年より艇数が多く、約140艇のビッグレースとなりましたが、僕自身、吹きで思うように走れず課題がたくさん見つかった大会となりました。
しかし艇対関係、ブロー、振れの周期などたくさん考えながらレースができたので良い経験になったと感じました。
ここから個人戦、団体戦に向けてより一層練習に励んでいきたいと思います。
最後にコロナ禍の中、大会を運営してくださった北港マリーナの方々、マネージャーの皆さんありがとうございました。
第4Rレポート 池田健星(明治4年)
こんにちは。明治大学4年の池田健星です。
2日目の1本目、第4レースは南西の風が6〜8mと風に恵まれ、プレーニングレースとなりました。
風はやや右海面が強めではありましたが、潮が風下方向にかなり強く流れており、アウターが高く設定されていたため、アウター寄りからスタートを切りました。スタートは上手く決まり、上スタート集団が自分の後ろに連なっていたのを覚えています。スタート後真っ先にタックし、上マークにアプローチする形で関東学院の関と並走し、そのままトップで1上を回航しました。下りはスタボーアプローチをしている艇団のブランケを受けない範囲で右海面を使い、角度ではなく、スピードを落とさぬよう心掛けました。2周目も後続艇を意識しながら1周目と近いコースを取り、危なげなくトップでフィニッシュをしました。
久しぶりの全国レースはレベルが高く、気の抜けないレースが続きました。また、チーム戦であった今大会は、改めてチーム全体で走る事の難しさを実感させられました。この機会を活かし、2月の団体戦本番で更に飛躍できるよう、これからまたチーム一丸となって練習、トレーニングに励みます。
最後に、コロナ禍で大会開催が難しい中、運営してくださったスタッフ、マネージャーの皆様、共にレースをしてくださった社会人、他大学のセーラーの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
そしてこれからも宜しくお願い致します。
明治大学 池田健星
第5Rレポート 山本健治(京大3年)
お疲れ様です。
5Rのレポートを書かせていただきます。
スタートはかなり下有利で、ラインも落ちており、下目からスタートしましたが案の定左に吸われて行きました。
下から出た艇団はポートリフトブローで返しましたが、僕よりも上で返した、港大、慶應の岡本くんの方が上っていました。
健星さん、イケタクは早めに返していましたが、僕が返した時点で距離がかなり空いており、艇速差をしみじみと感じました…
2下で先に回航した岡本くん、久保さんをまくり4位になることができましたが、前3人との距離はかなりあいていました。
上りの差はもちろん、下りの艇速がまだまだだったのでもっと速くなれるようにがんばります!
関東勢と一緒に乗れる数少ない機会なので、ここで学んだことをインカレ個人戦、団体戦に繋げていけるようにがんばります!
第6Rレポート 小松大悟(京大OB)
最終レースのレポートを奥田さんに頼まれ、断れずに引き受けてしまった京都大OB5年目の小松です。
レポート化という成長の機会を現役の皆さんから取って良いのか悩ましいですが、レベルアップの方向性のヒントになればと思い書かせて頂きます。
風速はブローで7m抜けると5m程度で最もブロー差の出るコンディション、コースは岸沿のベンドしたサイドショアと沖からの綺麗なオンショアの合流点というレース性のあるエキサイティングな設定でした。
スタートラインでもオンショアの本部船側とは異なりアウター側はサイドショアベンド領域にあり、風軸のみでの上有利・下有利の二択では具体化できない面白さがありました。
自分はトリッキーなサイドショアを避けて基本的に単純なオンショア先端のスターボリフトをきっちりと刈り取っていく手堅い戦略で、ピンは取れずともシングルでは確実にfinishするようにしていたので、最終2レースを5位・4位とまとめられました。
どちらのレースでも目立ったのはトップ艇団で競っている選手達の脇目を振らないコース取りで、沢山の選手がせっかくの良いブローの外側に自ら進んで飛び出て行き、仲良く順位を落としていく光景が印象的でした。
仲良く一緒に飛び出ているせいで学連選手同士では相対的にあまり順位変動が無く、コース取りで大きく損をしていることに気がついていないようにも見受けられました。
トップ層のユース上がりの選手達の道具の扱いの上手さが目立ち、そこを一生懸命伸ばしたくなる気持ちは分かりますが、客観的に見るとすぐ横に桁違いに大きな伸び代の世界が広がっているのかもしれません。
4回生は引退まで残り4カ月。
まだまだ過ごし方で最後に見える世界は違って来ると思います。