TEchnO293
インカレ2021.11.17-19
Report by 12-2 大島萌
初めに、今年度もスムーズかつ公平な運営に携わってくださった前地さんをはじめとする運営の方々、素敵な写真や動画を撮ってくださったり、ライブをしてくださった奥田さん、倫さん、鈴木さん、かれんさん、ゆきんこさん、また奥間プライベートリゾートスタッフの方々、本当にありがとうございました。この場を借りて感謝申し上げます。
今年度の全日本インカレ個人戦のレポートを書かせていただきます。
【1日目】
出艇して下りながら、左海面にメインでブローが降りてきているように見えたので、左展開しようと考えた。
〈1R〉 東1~3m/s
かなり下有利かつラインが落ちていたので、ストパンでポートスタート。ポースタは私だけで、下に寄せている艇は多かった印象。
左に寄せたかったから、1/3くらい伸ばして初めのスタボ上りそうなブローで早目に返した。左奥のポートがずっとリフトで1上1位。右奥白かったけど、上から出た20-7まなちゃんだけ右奥の最後のブローに乗ってきて2位回航。1上後のアビームがマスパンで、絶望的に風がなかったです。笑
2上は、下回航後、後ろの人たちが私より少し上ってたので初めのブローでタック。その後のポートは初め上ったけどマーク付近風抜けてしんどかった。全体的に風が落ちて、どっちのタックでも進みにくく感じた。
1R フィニッシュ順位
1.12-2 大島萌(京都)
2.10-4 元永花(関西学院)
3.35-20 山野美礼(同志社)
4.20-7 柳川真奈(上智)
5.35-10 松浦花咲実(同志社)
7.森島多希乃(同志社)
9.黒田真鈴(日大)
トップフィニッシュの大島萌
2位 元永 3位 山野 4位 柳川
〈2R〉 東1~3m/s
上3くらいからストパンでスタート。
そのまま左のブローまで突っ込んでタック。ポートで乗ったブローでストパン爆漕ぎして後続艇を離した。同じブローで53-5たえちゃん,39-5れみちゃんがハーネスでめちゃくちゃ上らせてて高さの差がかなり出来てしまったけど、浜際から来たスタボアプローチのブローに先に噛めたのでそのストパンで前を切れた。1上1位。
1下で沈してしまい、35-10かざみちゃんにまくらて1下2位。
2上は真ん中らへんのブローでタック。かざみちゃんも同時に返してきたけど、そのスタボのリーパンで先行して、次ポートに返した時には上に出れた。
左のブローがちぎれてて続かなそうに見えたから、ポートリフト早めに使いたくてブローの入り口でポートに返した。リーパンで上らせながら乗ってたけど、たえちゃんが左奥のストパン入るブローに1人だけ乗ってきて、かざみちゃんと丸ごと捲られた。2上2位。2下も捲れずそのままフィニッシュ。
2上で左のブローがはじめ千切れて見えたけど、時間が経つと奥が塊になって風があったみたいでした。かざみちゃんを捲ろうと一生懸命になって注意が散漫になってしまっていましたが、返した後も常に上に注意すべきだと改めて痛感しました。
2R フィニッシュ順位
1.53-5 小野たえ(早稲田)
2.12-2 大島萌(京都)
3.35-10 松浦花咲実(同志社)
4.35-6 森島多希乃(同志社)
5.49-5 太田華代(横浜市立)
9.櫻井玲海(日大)
10.上原茉子(関東)
1日目の朝はありえないくらい緊張していましたが、落ち着いていつも通りレースができたことにひとまずほっとしました。
ピン 小野たえ(早稲田)
4位 森島多希乃(同志社)
【2日目】
細かく振れてて展開を考えるのが難しかった。とにかくその時の有利エンドに寄せてスタートで頭出してブローを使おうと考えた。
〈3R〉 東1~3m/s
上からリーパンで出て左奥。35-10かざみちゃんがポースタで余裕で全員の前を切って行った。下から出た方がよかった。途中から右が真っ白になってた。
上からスタートしたけど、奥まで行かずにちょっと早めに返した35-20みれちゃんがダンピンで1上回航。私は下から来た人にどんどん前切られながら、上らないスタボで左奥まで伸ばしたのがいけてなかった。アプローチのポートが上ったので耐えて1上5位くらい。アビームで1人捲って1下4位。
2上、回航後のポートがあまり上らなくて、付いていくのしんどくて初めのブローでタック。かざみちゃん,53-5たえちゃんが同時にスタボに返してきて、そのスタボはブランケでしんどかったけど、我慢して左奥のブローまで伸ばした。2人はちょっと早くポートに返してブローに噛みきってなかったから、私の方が上るポートを使えた。ポートのリーパンで頑張って2人捲れた。2上2位。
みれちゃんとは間空いてて追いつけなかった。そのまま順位変動なし。
3R フィニッシュ順位
1.35-20 山野美礼(同志社)
2.12-2 大島萌(京都)
3.53-5 小野たえ(早稲田)
4.35-10 松浦花咲実(同志社)
5.15-6 麥倉紘乃(慶應義塾)
6.岡 朋加(明治)
8.髙橋杏奈(宮崎)
10.海老澤華子(上智)
ピン 山野美礼(同志社)
8位 髙橋杏奈(宮崎大)
〈4R〉 東2~5m/s
下有利だったけど、急にシークエンス始まって下まで辿りついてるのは数人しかいなかった。私も1番下まではいけなくて、下2からスタート。53-5たえちゃんと、15-19あかりちゃん(2回生)がポースタで良いスタートしてた。
スタボで切れなさそうですぐポートに返した。そのポートが上り続けて返しどころが無くて右奥まで行った。そのポートが上ほど上ってて、全然角度が違った。早めに左入れ直すべきだった。スタボアプローチをマスパンで無理矢理届かせて、オーバー取ってる数人捲って1上4位。ポースタして早めに左に入れ直したたえちゃんが1位、下の方からスタボで切ってポートを奥の方で使った20-7まなちゃんが2位、下1だった12-5しのが3位で回航。
2上、しのが1番早く返して、ちょっと遅れてたえちゃんまなちゃんが返した。みんな返してくれたから、奥のブローまで2/3くらいポート伸ばした。スタボで先に返した3人がちょっと走って行ってたから、かつかつ上らせてリーパン漕いで2人捲った。たえちゃんは捲れなくて2上2位。
2下、レグ真ん中らへんで浜際からのスタボリフトが下りてきてて、そのブローでポートでアンダー漕いでちょっと詰めた。最後のアビームで2番アンダー爆漕ぎして下から捲ってなんとかピン。
本部船付近はブロー抜けて一漕ぎだったから、マーク回航してすぐのアンダーが超大事だった。
4R フィニッシュ順位
1.12-2 大島萌(京都)
2.53-5 小野たえ(早稲田)
3.12-5 北原史野(京都)
4.20-7 柳川真奈(上智)
5.35-10 松浦花咲実(同志社)
8.酒井七海(千葉工)
10.上原茉子(関東)
アビームでのデッドヒートたえvsもえ
4位 柳川 5位 松浦 6位 渡邊
8位 酒井 9位 元永 10位 上原
〈5R〉 東2~5m/s
下有利かと思って下1からストパンでスタート。けど上がめちゃくちゃ上ってて、ポートに返したらほぼ全員に前切られて終わってた。絶対上だった。
上から出てリーパン上らせてた77-4あやりちゃんが1位回航。私は、右行くのは無理だったからちょっとの振れで何回も左に入れ直した。最後のポートアプローチが誰よりも上るやつ使えて耐えて1上2位。ドベくらいのスタートから奇跡的に復活しました。笑
1下、真ん中のスタボリフトブローで返して、ポートでアンダー漕いで先行してあやりちゃんを捲って1下1位。
2上、回航後のポートがあんまり良く無くて、初めのでかいブローで返した。もっとポート伸ばしてた12-5しのの方がスタボが上っててかなり詰められた。ポートアプローチで乗ったブローでストパン頑張って漕いでなんとか1位回航。スタボに返すのが早くてみすったけど、ポートで乗ったブローは良かった。
2下、浜と米軍どっちもからでかめの追いブロー来てて怖かったけど、なんとか逃げ切れた。
しのとワンツーフィニッシュでした!
5R フィニッシュ順位
1.12-2 大島萌(京都)
2.12-5 北原史野(京都)
3.77-4 松本彩理(滋賀県立)
4.35-10 松浦花咲実(同志社)
5.11-13 小川すみれ(関東学院)
6.元木千乃(慶應)
8.米原美穂(関学)
ピン 大島萌(京大)
2位 北原 3位 松本
5位 小川すみれ(関東)
6位 元木千乃(慶應)
【3日目】
〈6R〉 東1~5m/s
上1からマスパンでスタート。我ながら完璧なスタートでした。笑
風落ちたから、右に振るかと思って半分くらい伸ばしたところの振れでタック。でも、真ん中から飛び出してそのままスタボ伸ばしてた10-4花ちゃんの方がポートが上ってて花ちゃんが1上1位。ちょっと空いて2位回航。
1下、アンダー漕げるブロー右から入ってきて下からスタボで捲れた。1下1位。この時点で花ちゃんと私でかなりダン2でした。
2上、花ちゃんより若干早く返したら、はなちゃんの方がスタボが上っててかなり詰められた。マーク付近スタボで止めてなんとか1位回航。
2下、浜からアンダー漕げるブローが凄い勢いで降りてきて、同時にポートに返したけど、上りのメンズ待ってる間に先行かれて捲られた。アンダー漕げたのその一瞬だったから追いつけなくてそのまま2位でフィニッシュ。
6R フィニッシュ順位
1.10-4 元永花(関西学院)
2.12-2 大島萌(京都)
3.11-23 渡邊優帆(関東学院)
4.77-4 松本彩理(滋賀県立)
5.35-20 山野美礼(同志社)
9.櫻井玲海(日大)
4レース残した最終日の1本目から鬼マスパンでかなり体力を消耗してしまって、残り3レース漕ぎ切れるか不安でした。笑
ピン 元永 花(関学)
〈7R〉 東2~4m/s
上5くらいから潰れながらストパンでスタート。
みんながハーネスかけ出してから気合いで漕いで上に出て、そのまま左のブローまで伸ばしてポートアプローチ。1上2位。39-2の阿部桃夏ちゃんが1位回航。
はじめのアビームで桃夏ちゃんを捲った。
1下回航時点でもう後ろとだいぶ離れてたので、2上は抑えながら左展開。かなり風落ちてぴよりかけました、、。
7R フィニッシュ順位
1.12-2 大島萌(京都)
2.11-23 渡邊優帆(関東学院)
3.35-20 山野美礼(同志社)
4.49-5 太田華代(横浜市立)
5.39-2 阿部桃夏(日本大学)
6.柳川真奈(上智)
8.岡 朋加(明治)
10.石井明香里(慶應)
5位 阿部桃夏(日大)
〈8R〉 東2~4m/s
リーパンで上からスタート。そのまま左行ってポートアプローチ。1上1位。
2上、下回航後のポート上り続けて右奥まで伸ばしてスタボアプローチ。下りも順位変動なしでピン。
8R フィニッシュ順位
1.12-2 大島萌(京都)
2.12-5 北原史野(京都)
3.35-10 松浦花咲実(同志社)
4.15-17 元木千乃(慶應義塾)
5.49-5 太田華代(横浜市立)
6.谷奈渚子(慶應)
7.神尾瑠夏(関東)
9.上原茉子(関東)
しのと2回目のワンツーフィニッシュ!しかも優勝確定で、まだレース終わってないのにめっちゃ泣いちゃいました。笑
2位 しの 4位 ちの
6位 谷奈渚子(慶應)
7位 神尾瑠夏(関東)
〈9R〉 東2~4m/s
スタート上からリーパンで潰れて即タック。リコールだけはやめようと思って守りすぎました、、。
即タックのポートも割とすぐ返して、左奥まで伸ばして1上6位。1下も追いつけずそのまま6位回航。
2上、左の上の方にブローラインがあったので左に寄せようと思った。初めのデカいブローで返したらほぼ全員同時に返してきた。返したスタボのリーパンで2人くらい吸って捲った。
その後のポートで、スタボの12-5しのと53-5たえちゃんに前切られたけど、ポートのストパン爆漕ぎして先行した。奥ほど上る感じでもなく、後から返した2人を吸って、全員まくって2上1位。そのままピンでフィニッシュ。2上のスタボからポートの返しどころが完璧でした。
9R フィニッシュ順位
1.12-2 大島萌(京都)
2.53-5 小野たえ(早稲田)
3.12-5 北原史野(京都)
4.11-27 上原茉子(関東学院)
5.15-17 元木千乃(慶應義塾)
6.酒井七海(千葉工)
4位 上原茉子(関東)
6位 酒井七海(千葉工)
2021チャンプ 大島萌(京大)
準優勝 松浦花咲実(同志社)
第3位 北原史野(京大)
第4位 山野美礼(同志社)
第5位 太田華代(横市)
第6位 元永花(関学)
以上がレースレポートです。
正直自分でもびっくりしちゃうくらいリザルトをまとめられて、素直に嬉しかったです。
レースを終えて改めて、実力以上の力を出し続けるのは絶対無理で、いつもできることを精一杯やるしかないなと思いました。来年以降もオクマで戦う後輩たちは、それまでの練習で自分のいつも通りのレベルを限界まで上げて、オクマではいつも通りを精一杯発揮して欲しいなと思います。
帰着して道具を運びながら、特別なことだと思って目指していたインカレ優勝は、特別なことじゃなかったなと思いました。
上手く伝わってるか不安ですが、優勝っていう結果よりも、今まで優勝を目指して努力してきたことが特別だったと思います。
だから、この大会に向けて必死に努力を重ねてきた全国のライバルみんな、超かっこいいなと思います。みんなと本気で戦えたからこんなに楽しいレースになりました。
今まで多くの先輩方に育てて頂いて、たくさんの方に応援して頂いて、みんなと一緒に戦えて、本当に全部最高でした。
関わって下さった全ての方々、ありがとうございました!